月別アーカイブ: 2018年7月

Sorayama Explosion

7月7日から811日まで渋谷にあるギャラリーNANZUKAにて空山基の展覧会「Sorayama Explosion」が開催されている。空山基といえばご存知の方も多いかもしれないがセクシーなロボットの絵を描くイラストレーターで初代ソニーアイボのデザインなんかも手がけたアーティストだ。セクシーロボットという独特の世界を作り出し、築き上げた唯一無二の作家であり、セクシーさやフェティッシュ、SMチックな世界観まで表現する作品のファンは多い。日本のみならず、海外での評価も抜群でコレクターは世界中にいると思う。今回は18万円くらいするロボットが波乗りするフィギュアを限定販売するのだがあまりの問い合わせにギャラリー側が近隣の迷惑を恐れて列を作られるような形ではなく抽選という方法に切り替えたほどである。それにしても空山基は何十年このセクシーロボットを描き続けてるんだろうか、きっと極める先はまだ見えないのだろう。

絵画の展覧会

630日から810日まで白金にある児玉画廊にてシリーズ化されたグループ展「ignor your perspective 41」が開催されている。毎回テーマを設けて続けられてきたこのグループ展だが今回のテーマは「intention of technique」である。絵画制作の上で作家たちが編み出す様々な手法とその裏にある独自の狙いや表現の試みといった部分にフォーカスを当てたグループ展となっている。今回は太中ゆうき、岡崎未来、杉本圭助、宮崎光男の4名の作家たちがそれぞれに異なった手法で描いた絵画作品を展示している。絵画作品が好きな自分としては大変に興味深い展覧会だが絵画においてのテクニックというのは作家たちが作り出した独自の制作手段であるが、そこには手法や技法やそれに使う素材などへのこだわりが詰まっている。そういったテクニックがある特異な表現を可能にすることもあるのでテクニックという側面から作品を見てみるのも面白いと思う。何を描くのかということと同じくらいにどうやって描くのかとは重要なテーマであり今回のグループ展はそこにフォーカスすることで作家たちの表現の源泉に迫るユニークな試みの展覧会だと思う。

「life」

市ヶ谷にあるMIZUMA ART GALLERYにて宮永愛子の展覧会「life」が6月20日から7月21日まで開催していいる。ギャラリー内には大小の透明な額縁が絶妙に配置されて浮かんでいる。絵画か立体か?作品は謎めいた雰囲気を漂わせ佇みながら見るものと静かに向き合っているようだ。よく見ると透き通った額の中には無数の気泡があるがひとつ一つの気泡は作家自身の記憶を閉じ込めたのか、または見るものもその気泡に自身の記憶を重ね合わせられるのか。イーゼルに掲げられた透き通った額縁も見ているとその透明の中に封じられた気泡の先にどこか懐かしいような静寂に包まれたような気持ちが現れるような気がした。奥の小展示室に展示されている「はじまりの景色」と題された写真の作品にも同様に懐かしいようないつしかの遠い記憶が焼き付けられているようだ。我々は作品を見るのではなく作品を通して世界を見渡しているという視点がこのシンプルだが力強い作品群から強いメッセージとして放たれている気がした。