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artwork ahead 2013.10.08

竹村文宏「真空」

 2013/10/5~2013/11/9 @ 児玉画廊

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白金のギャラリーコンプレックス1階にある児玉画廊にて竹村文宏の展覧会「真空」を見る。以前に彼の先品をグループ展かどこかで見かけて気になっていた作家だが、今回は個展という事でたっぷりと色々な作品を見る事ができた。キャンバスに盛り上がって装着された小さな造形物、建物、家具などが面白い。装着されたと言うか、画面から盛り上がって出て来たという方が適切な感じかもしれない。正面から見るとまるで地図を上から見ている感じ。しかし、造形物や道などが盛り上がっているので次の瞬間にはキャンバスの真横から凝視してその驚くべき様を思わずじっくりと観察してしまう。小さな鉄塔や観覧車、フリーウェイ?などなど、ミニチュアの世界を眺めているような不思議な感覚に陥る。これは絵画なのか彫刻なのか?新しいジャンルの飛び出す絵画?なのか。仕事がかなり細かいのも見ていて驚く。そして、引いて見てみると今度は抽象画としてそれなりの迫力があるし、色のセンスなども素晴らしい。こんなに細かな作業、大変だな、手が震えないかな?なんて勝手に思いながら楽しくこの飛び出す絵画の世界を眺められるのが面白かった。ジャクソン・ポロックのような絵の具のドリッピングでキャンバスに誕生した柄はそのままその地図上の湖となってその回りに街が形成されていたり、畑みたいな線があったり、発想とそれを見事に制御した中で繰り広げるところに作家のセンスの良さが光る。色もなんとも言えない良い感じで明度が同じだが色が違う2色の色を並べて使うことにより見るものを不思議な感覚に陥らせるような独特の色使いをしていたり、並ぶとコントラストが非常にきれいな2色の色を組み合わせたり、こちらもセンス良し。この作家は海外でも確実に受けるなあと思った。