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artwork ahead 2013.10.12

吉村昌也 「素白と玄黒」展

2013年10月9日〜10月21日 @ 8/ART GALLERY/ TOMIO KOYAMA GALLERY

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渋谷ヒカリエ8階の8/ART GALLERY/ TOMIO KOYAMA GALLERY(小山登美夫ギャラリー)にて陶芸作家、吉村昌也氏の陶芸作品展を見る。圧巻の造形美と質感、そして、発想がクリエーティブで面白く、なによりも力強い趣の焼物の数々が出迎えてくれる。小山氏はファインアート以外にも多くの陶芸作家を抱えており若手の作家も多い。今回の吉村氏は年配の作家さんでその熟練したスタイルには落ち着いた中に斬新な試みを恐れない凄みのようなものを感じる。展示してある様々な形の壷や皿、水差し的な物や花瓶などは全てがそれなりに独特な表情を持っていて見ていてとても愛らしい。非常に王道的な形もあれば中には見た事のないような新しい形もある。だが、全てに通じて主張し過ぎない奥ゆかしさの中に潜む大胆な存在感のようなものを感じた。今更だけど、焼物って、見ても楽しいし使って楽しめるし、本当に良い物だなあと率直に感心したのだ。骨董好きのおじいさんが壷をなでたり眺めたりして楽しむみたいな世界って本当に余裕があって素敵な気がする。北大路 魯山人が「陶芸品は料理の衣装だ」的な言葉を残しているのをどこかで読んだ記憶があるが、器ってそこに盛られた食べ物の味まで変えるほどに大切なものだと思う。話が脱線するけど、スーパーで惣菜とか刺身を買って来てうちで食べる時には必ずちゃんとしたお皿に盛り直して食べるようにしている。スーパーのペラペラのプラスチック容器で食べるよりも美味しく感じるし、ペラペラの容器で食べるのって切ない気持ちになるので。お花だってそれを生ける花瓶次第で印象が全然変わるものです。話を戻しますが、この展覧会を見て、陶芸品ってどんなに時代が移り変わっても我々を魅了し続けるとても大切な存在なのだと再認識させられました。