ARTRANDOM

artwork ahead 2013.10.22

ELM15 Hiro Sugiyama archive Exhibition

10月18日~11月4日 @ PARCO GALLERY X

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グラフィックデザイン事務所、エンライトメントの15周年を記念する企画の第2弾としてエンライトメントの核となるグラフィックデザイナー&アーティストのヒロ杉山さんの作品をまとめた集大成本「ELM15」が出版された。そしてそれと同時にヒロさんの作品アーカイブを一挙に展示するという大規模な展覧会が開かれた。場所はパルコパート3の地下1階に新しくオープンしたPARCO GALLERY X。会場には90年代のペインティングから現在までの様々な作品150点あまりが所狭しと展示されている。アート作品で埋め尽くされた壁面は見ていてまさに圧巻の一言だが、こうしてヒロさんの今までの作品を一堂に見られるとはなんとも贅沢で素晴らしい企画展だった。ペインティングあり、ドローイングあり、コラージュありととにかく多種多様な方法でアート作品を制作して来たヒロさんの作家としての知見の幅広さと表現の多様さは才能といってかたずけてしまえば簡単だが、それ以上に、この人は本当に根っから描く事が好きなんだなと改めて認識させられた。そして、アートの事に非常に詳しいのも様々な作品を見ていてよく分かる。以前、ヒロさんと美術書籍店のナディッフでバッタリ会った時に両手に沢山のアート関係の本が入った袋を抱えていて驚いた事があったけど、きっと、世界中のアートやグラフィック、写真などを常にチェックして新しいアーティストやその斬新な表現などを見て勉強しているのだろう。展覧会の会場にはもちろんヒロさんご自身もいて山のように積まれた集大成本「ELM15」を買った人にはもれなくサインもしてくれた。サインと共に簡単だが味わいのあるイラストも描いてくれて大感激!僕の似顔絵なのだそうだがそういえば雰囲気は出ているなあ。それにしても、本当に絵を描くのが好きな人だなあとここでもまた思った。絵なり何がしかのイメージというのは見る人に与える様々な側面を持っていると思う。人間が「ものを見る」という行為をする時には無意識に脳が必ずそこに何かを識別しようとするのだが、そこをうまく刺激するのが絵の科学的な側面?でも、それだけで成り立っている訳ではなくてやはり理屈じゃなく心に響くというような側面もある。ヒロさんはグラフィックデザイナーとして脳に刺激を与えるイメージの力の側面も熟知しているし理屈じゃない心も大切な側面だと分かっている非常に優れたアーティストだと思う。冷静であると同時に感情的にならなければならないような矛盾した作業が絵を制作する時には必要なのだが、ヒロさんはそれを長年に渡って様々なスタイルで実践して来た。それを見た人が一瞬でも絵の世界に入り込んで日常とは違う別の次元で何かを感じてもらえるような絵なりイメージをこれからもヒロさんは作り続けるに違いない。