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artwork ahead 2014.02.05

ベンジャミン・バトラー展「Seleced Trees」

2014,1,29~2014,2,17 @ 8/ART GALLERY/ TOMIO KOYAMA GALLERY

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ヒカリエにある小山登美夫ギャラリーにて開催されたベンジャミン・バトラーの展覧会を見に行った。彼はアメリカのカンザス州生まれ。カンザス州というとなにもない場所としてよく比喩の引き合いに出されるほどなにもない所だと聞く。アメリカの田舎を想起させる代表的な州の一つだ。同時にトルネード、いわゆる竜巻の多発地帯でもある。オズの魔法使いの主人公ドロシーも愛犬トトと共に竜巻に飲み込まれ不思議な国であるオズに辿り着く。そんな土地柄が作家の深層心理になにかの影響を与えているのか定かではないが彼の作品は自然をその題材にしている。シンプルに捉えられた風景画。余計な物を全て排除して風景の印象のみを限られた形と色で表現している。その後、モチーフは木の枝の観察に移行し、木々のパターンは単純化され、抽象化される。こういった視点で作品を突き詰めることで有名な作家にモンドリアンがいるがバトラーはそこまで単純に題材を抽象化することはなくあくまで具象的な観点から抽象を試みるといったような感じがする。木の枝は彼にインスピレーションを与え、そこから彼独自のパターンや色合いを生み出している。色使いのセンスはほのぼのとした印象で寒色を使った作品ですらどこか暖かい感じがする。シンプルだが見れば見るほど深い絵だが、単純にそぎ落とされた色と形のパターンだからこそ表現出来る深みのような味わいがある絵になっている。