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artwork ahead 2014.02.20

川島秀明展「come out」

2014.2.19~3.17 @ 8/ART GALLERY/TOMIO KOYAMA GALLERY

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渋谷ヒカリエ8階にある小山登美夫ギャラリーにて、川島秀明の個展を見る。2003年の小山登美夫ギャラリーでの初個展以来、一貫して人物像を描いて来た 作家だ。なんでも彼は95年から2年間、比叡山延暦寺で修行をしたそうである。その経験が彼の絵になんらかの影響を与えているのは確かであるように思う。 人物のみを描き続ける悟りにも近い潔さのような気迫が絵から感じられる。彼はこれらのさまざまな女性の肖像を自画像と呼んで来たそうだが自己の内面にある 何かを象徴する姿をこうした女性の像に吹き込んで絵にしているのだろうか。たいていの場合、無地の背景に大きな目と丸い顔の少女が浮かび上がるように描か れる。妖艶な美しさとでもいうか、独特の雰囲気を放つそれらの肖像は一度見たら忘れない印象的な顔立ちだ。簡素に描かれているようでいて、近くで見ると絵の具を幾度も塗り重ねているのがよく分かるが、それだからこそこれらの絵はシンプルながら深みのある風合いになっているのだと思う。展覧会のタイトル「come out」とは「出る」という意味の他に「何かを告白する」というような意味合いもあるが、2008年以来となる小山登美夫ギャラリーでの展覧会なので、新たなデビューをするというような気持ちで臨んだのだそうだ。こんな強烈な印象の絵が部屋にあったらいつも誰かに見つめられているような不思議な気分になるのではないかなどと思いながら鑑賞した。