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artwork ahead 2014.05.19

ignore your perspective 24

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児玉画廊にてシリーズとなっているグループ展、ignore your perspectiveが開催された。ignore your perspective24となる今回のテーマは油画考#1「コンセプト、イメージ、画材のコンジャンクション」となっている。大槻英世、清水信幸、杉本圭介、関口正宏浩、森下明音の5名の作家による絵画という手法でのそれぞれ異なった作品が展開された。大槻英世は今回始めての展示とのことだが一見するとマスキングテープで壁にとめられたただのうす紙のようだが実はテープの部分はアクリル絵の具で描かれているというトリックのような作品だ。繊細で儚い感じのする作品であった。清水信幸の作品はカラフルな絵の具の固まりがゴツゴツとキャンバスの上でひしめき合っている立体ともとれる作品。前から見たり横から見たりすると作品の印象が変わって見えて面白い。杉本圭介は平面、立体、パフォーマンスなど多岐に渡る活動をしている作家とのことだが、塗り重ねられたキャンバスに彫刻刀でグリッドを彫り込むという非常にシンプルだが深みのある作品を制作している。絵の具が乾燥するにしたがって予期せぬ細かなひび割れの線が現れるのが面白い。関口正宏浩の作品は絵の具を塗るのではなくまるで絵の具をガラスで挟んで抽象画を製作している感じだが、額の中でガラスにしわつきながら挟まれた色彩と形が偶然的で独特な味わいを出している。森下明音は絵画を「記憶している感覚を可視化する行為」と認識しているそうだがどことなく夢の中の一コマのようなイメージとはっとするような美しい色彩が魅力的な作品でとても気に入った。毎回のように繰り返しているが同じテーマで数人の作家が異なったアプローチで作品を作り出すというこのグループ展の趣向はいつも面白く、今後も楽しみな限りである。