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artwork ahead 2014.06.01

小西真奈 「Reflection」

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小西真奈さんの展覧会を見た。直球の油絵という感じでそれが逆にとても新鮮だった。描くのは彼女の回りの風景と自分の子供などだ。特に色彩が美しく絵の構図は穏やかながらどこかはっとするような斬新さを秘めている。絵から受ける印象は正統な絵画の流れを受け継いでいるとでも表現したらいいのか、どこか古典的であるが同時にとても新しい。油絵の具の独特な描き方を完全に自分のものとし、その技を使って対象を丁寧に観察し、愛情を持って描いているのが画面から伝わってくるような絵である。ほとんどの風景には愛する息子さんが登場するが、作家である母親の我が子への愛情をいっぱいに込めて描いているからこんなに癒される絵になっているのだろうか。見ていてとても幸せな気持ちになる。油絵の歴史は古く今でも多くの作家が油絵の具で絵を描くが、近年はアクリルといったウォーターベースの扱い易い画材が広く使われるようになってきたのも事実である。そんな時にこういった美しい油絵の作品を見られるのは嬉しい。森や林、草花や木々、水の反射など、近くで見ると絶妙の筆使いと色の重ね方で豊富な表現力を駆使して描かれている。個展には収まり切れなかった小さい作品もギャラリーの裏手で見せていただいたが小さい作品もとても繊細で美しかった。ゆっくり、じっくり、まるで愛情を重ねるように丹念に描かれた作品はどれも素晴らしく、この作家を今後も見続けて行きたいと思った。