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artwork ahead 2014.08.12

ignore your perspective 26 モノの流用、イメージの引用、その次 After Appropriation

 

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白金の児玉画廊で恒例のように企画されているグループ展ignore your perspective。26回目を迎える今回も意欲的な企画展だった。モノの流用、イメージの引用、その次「After Appropriation」と題されたこの展覧会には大谷透、大槻英世、國政聡志、竹村文宏の4名の作家が作品を展示した。モノの流用、イメージの引用は美術においてダダ、ネオ・ダダ、シミュレーショニズムなどを経て重要な思考と表現方法となっている。今回の展覧会ではそれぞれの作家がこの思考と表現方法を継承しつつも次の新たなる流れに向けた作品を制作している。大谷透はロゴマークやスタンプなどの規格されたアイコンに自らの落書きや色彩を加えて新たな絵画的表現の世界を作り上げている。大槻英世は以前にも注目した作家だがマスキングテープで貼り合わせたような繊細な作品を作るのだがマスキングテープはよく観察すると描かれた絵であるという驚くべきディティールのコラージュ的作品を作り出す。國政聡志ゴムバンドや洗濯バサミといった日常的に別の用途で使われる為に生まれた物を巧みに組み合わせて全く新しく奇抜なオブジェ的作品を完成させる。竹村文宏も以前から注目している作家のひとりだが彼はアクリル絵の具を立体的に盛り上げて小さな針金細工のようなオブジェを絵画の上に展開する作家だが、今回はその手法とは異なるが同じ考え方のルーツを持ったような絵画作品を出展していてこれは絞り出したアクリル絵の具をその後サンドペーパーで表面を削りイメージを浮き上がらせて作るオブジェのような絵画となっている。それぞれの作家が挑んだモノの流用、イメージの引用、そしてその次となる作品達。今回も実に見応えのある作品群だった。