ARTRANDOM

artwork ahead 2014.12.24

ART BASEL MIAMI BEACH

2014/12/3~12/6 @ ART BASEL MIAMI BEACH

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マイアミのアートバーゼルに行くようになってもう7年ほどになる。スイスのアートバーゼルが海外に進出してアートフェアによる経済活性を行っているのだ が、去年は遂に香港にも進出してその勢いは増す一方だ。マイアミも今年は去年よりも内容が良くなってきたと思った。展示作品の質が良くなったし、どうでも いいような作品が少なくなって更に中身の充実したアートフェアになっている。マイアミの街もこの時期は大変に盛り上がり経済効果も相当なものに違いない。 メインのアートバーゼルの会場はマイアミコンベンションセンターだが、街中のいたるところにサテライトの会場が出現してアートマイアミやスコープ、デザイ ンマイアミといった展示会場を全て見て回るのは大変なほどである。今回はVIPカードを頂き一般よりも早くメインのコンベンションセンターでのアートバー ゼルを見る事が出来た。いわゆるファーストチョイスというこのVIP対応の機会は、いち早く出展作品を見て買えるチャンスとあってバイヤーやコレクターが 真剣な眼差しで作品を見て回っている。ピカソやマチス、ミロ、カルダーなどの作品もあればウォーホルやリキテンシュタイン、ローゼンクェストなどのポップ アートもある。また、デミアンハーストやリチャードプリンス、リヒター、ジェフクーンズなどの現代作家の作品も見られる。ミュージアム級の作品が一堂に会 する様は圧巻であり、それが取引されている現場という雰囲気も実にエキサイティングだ。有名な作家の見た事のある作品もあれば見た事ないような作品もあっ てアートの世界の奥深さを改めて実感出来る。参加ギャラリーも世界中から集まっていて、ガゴジアンギャラリーやマシューマークなどニューヨークの主力ギャ ラリーはほぼ全て出店している。ガゴジアンギャラリーに展示してあるリキテンシュタインなどは数十億円もするのだが、もう値段を聞いてただ驚くばかりであ る。広い会場を歩きながら見事な質と数の作品展示を眺めているとアートが世界的な基準で取引されて確固たる価値を持っている西洋のアートシーンに日本は完 全に取り残されている現状を実感する。アートを揺るぎない資産価値として成立させた西洋の商売人達は閉鎖的で封建的な日本のアートシーンなど全く眼中にな い感じだ。そんな中、日本の作家も自ら世界に出て始めて認められる現実は国内の多くの若手作家にとってはかなり厳しい現実といえる。日本でも一握りのギャ ラリーが頑張ってはいるものの、経済大国日本であるにもかかわらずアートに限っては余りにも世界に見放されてしまっている。アートバーゼルの会場を歩きな がら毎年のようにその質と量の凄さに感激するとともに、この疎外感を感じずにはいられない。