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artwork ahead 2015.07.08

ignore your perspective 30 「CHAIN REACTION」

2015,5,30~7,4 @ 児玉画廊 

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白金の児玉画廊にてignore your perspective 30 を見た。長く続くこのグループ展は毎回楽しみだが今回のタイトルは「CHAIN REACTION」。様々に違った表現をするアーティストの作品を一つのギャラリー空間に同時に展開することで起こる視覚体験の連鎖とでも思えば良いのだろうか。大谷透、中川トラヲ、中村奈緒子、益永梢子の4名の作家はそれぞれ大胆で個性的な作品を展開する。大谷透は既存の洋服の生地を切る為に使う型紙をキャンバス代わりにそこに既にある線や記号を塗りつぶしたり新しい記号に変えたりして作品を作り上げる。中川トラヲは好きな作家だが、彼の色彩と形への独特な感性は見るものを不思議な感覚に誘う。彼もまた気の木目や偶然的にキャンバスについた絵の具などから抽象的な絵画を展開する。その抽象的な色や形の展開は終ることなく延々と続けられるように思われるので展示作品は常に展開の途中のような緊迫感を漂わせる。中村奈緒子の作品はその都度様々な素材や方法で表現されるが共通するのは彼女にとっての作品とは気の遠くなるような数や量の仕事を要する制作過程そのものであるということか。今回はまるで作品ではないようなベニヤやシートのインスタレーションに近くで見ると驚くほどの細かい描き込みが見えるか見えないくらいの濃さで描かれていたりするのだった。益永梢子は今回が初展示の作家だそうである。彼女は色や形、無意識的にできた跡やひずみなどを発展させ、最終的に絵画作品に昇華させる。描くということ自体が持つ魅力やしなやかな線や色、形の面白さなどを作品を通して表現する。1人の作家の作品をじっくりと見れる個展も好きだがグループ展も大好きである。それは一度に何人もの作家の作品が見れるというお得感もあるかもしれないが、むしろそれぞれの作家が持つ異なった感性が同じテーマの中でぶつかり合い同時に共鳴し合う様を見るのが楽しいからなのだ。