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artwork ahead 2015.08.27

長井朋子「真夏の毛むくじゃらハウス」

2015.7.15~8.3 @ 8/ART GALLERY/TOMIO KOYAMA GALLERY

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渋谷ヒカリエ8階にある小山登美夫ギャラリーで長井朋子さんの個展が開催された。「真夏の毛むくじゃらハウス」と題されたこの展覧会では、彼女独自の世界観を作品にしたペインティングやオブジェの集積、インスタレーションがギャラリー内を埋め尽くした。彼女の作品に登場する幼い少女は森やお部屋の中に猫や馬など様々な動物に囲まれて暮らしている。幼い頃の記憶の断片なのか、永遠に失われた時間への渇望なのか。見る人に様々な思いを連想させる作品群は彼女独自の世界をかたくなに守りつつも絶えず少しづつ変化し続けているように感じる。絵画の他にも縫いぐるみやオブジェ、家具など彼女の作品世界を形作る物は様々だ。だが、その全ては彼女によって魔法をかけられたように同じ不思議な世界の物としてそこに再構築される。作品の制作へのアプローチも下描きなどはせずにアクリルから油彩、水彩、色鉛筆、パステルなどその絵に合う方法で描いて行くのだという。描く度合いも様々で描き込む場所とそうでない場所がありそれはまるで彼女の心のリズムが表されているかのようだ。彼女の絵は決して幼稚な絵などではなく、自由な心をそのままにその自分の心に真摯に問いかけながらひとつひとつを緻密に表現した彼女ならではの独自な表現世界となっている。