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artwork ahead 2015.09.05

絵画を抱きしめて Part2「絵画に包まれて」

2015.8.28~9.20 @ SHISEIDO GALLERY

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銀座の資生堂ギャラリーにて開催されている「絵画を抱きしめて」というグループショーを見た。女性アーティスト3人によるこの展覧会はPart1とPart2の2回の開催で展示内容が変わる。Part2は「絵画に包まれて」というタイトルで今回の写真はPart2の「絵画に包まれて」の展示からだ。Part1の「絵画を抱きしめて」も素晴らしい展示だったが今回のPart2「絵画に包まれて」もそれに劣らず素晴らしかった。メディアアートなど近年様々な表現手法が登場しているアートの世界において、今回の展覧会の趣向はあえて「絵画」という伝統的な表現手法を選んだ現代の女性作家を3人選んでいるのが面白い。阿部未奈子、佐藤翠、流麻二果の3人はそれぞれに絵画という枠組みの中で、しかしそれを制約とはせずにむしろ絵画の新たな可能性を示すような意欲的な作品を発表している。自由奔放に絵画的表現を突き詰めながら新しい絵画の在り方を模索する姿勢。これからもさらに楽しみな作家達であると思う。阿部未奈子はデジタル撮影した風景などのイメージを加工して歪ませそれをマスキングテープで絵画作品に再構築する。作品は巨大だが、ディテールが細かくて気の遠くなるような作業に違いないが、その結果は美しくて今まで見たこともないような斬新な作品になっている。佐藤翠は以前に伊勢丹の展示を頼んだこともある作家だが、彼女はクローゼットやハイヒール、アクセサリーなどの女性の身の回りのファッション系のモチーフを抽象的な作品に仕上げる気鋭の作家だ。今回は鏡面に描くという試みで作品の手前の床に光が反射する様や作品を飾る棚を鏡面にしている為に作品が棚に移り込むなど面白い展示となっている。流麻二果は今回初めて作品を見たが大胆な色使いと圧倒的な存在感の作品を描く作家でとても好きなタイプの作家だ。絵画という存在をキャンバスに留まらせずに縦横無尽に会場に散りばめるようなコンセプトは圧巻で、見るものにため息をつかせるほどに美しい。三人三様、しかしそれぞれが潜在的な絵画の持つパワーを思う存分に発揮した展覧会だと思う。