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artwork ahead 2015.09.18

山本桂輔「むかしむかしむかし」

2015.9.9~9.28 @ 8/ART GALLERY/TOMIO KOYAMA GALLERY

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渋谷ヒカリエで開催されている山本桂輔の個展「むかしむかしむかし」を見た。山本桂輔に関しては今までオブジェ的な作品しか見ていなかったのでこの展覧会では絵画作品も見れてとても興味深かった。彼のオブジェ的な作品は既存の見捨てられた物を拾って来てそれを再利用して作られることが多い。古い道具類の一部を削って人の形にしたり異なった道具と玩具をくっつけて新たな人の形のオブジェにする。こうして新しく命を吹き込められたオブジェ達は独特の存在感でたたずみこちらに向かって何かを訴えるかのような雰囲気を醸し出す。それまではただの見捨てられた道具や物だったのに人の形にすることで特異な存在感を持った作品として生まれ変わるのだ。絵画に関しては彼の想像のままに小鳥、草花、キノコ、妖精などのモチーフが溢れるファンタジーの世界が描かれているのだが色の塗り重ねや色彩感覚の鋭さには独自の才能を感じた。もともと彫刻をやっていたのだが、素材が重かったり削らなければならないなど物理的な制約が多い彫刻と比べて絵画の方は物理的な制約無しに自由に制作出来るのが違うように思うとアーティストトークで語っていたのが印象的だった。絵画に彫刻、オブジェに陶芸作品と幅広い創作手段を持つこの作家にはこれからも更なる活躍が期待出来そうだ。