ARTRANDOM

artwork ahead 2017.08.30

見えるの分岐点

2017年8月19日〜9月16日 @ 児玉画廊

9月の16日まで白金にある児玉画廊で4年ぶりとなる中川トラヲの個展「Break Even Point」開催されている。児玉画廊は定期的にテーマ縛りのグループ展を開催していて中川トラヲも参加しているので作品は見てきたが今回は個展とあって彼の作家としての新たな試みを十分に見ることができた。展覧会タイトルは本来は損益分岐点という意味だがここでは作家の「見る」という行為を作品にしてきたコンセプトを表している。つまりそれは「見る」という行為はなんなのかという普遍的な問いである。それは「見る」ことで得るものと失うものが等しくなる地点、見えると見えないの臨界点、または絵画と絵画でないものの分岐点なのかもしれない。今回は今までのベニヤにアクリルで描く抽象画ではなく、額に不規則にマウントの窓をくり抜きそこから絵が見える作品や、モデリングペーストを分厚く重ねた土台に裏に木枠をつけてそのモデリングペースト状にイメージを絵爆など新たな表現方法も披露している。中川トラヲという才能豊かな作家の新作は注目である。