ARTRANDOM

artwork ahead 2018.02.20

奈良美智の30年

2018/2/8~3/9 @ カイカイキキギャラリー

今世紀に入ってから活躍する日本人アーティストの村上隆と奈良美智、今や二人はアーティストとしてアジアはもちろん世界中で不動の人気を得ている。その村上隆が自身が運営するカイカイキキギャラリーでこのほど奈良美智をレプレゼントすることになったという。ともに躍進してきた同士として表現は異なるにせよ作家としての精神性を共有していると感じる二人の作家がこういう形で繋がるというのはアート界にとってニュースである。カイカイキキギャラリーでは3月8日まで最初のギャラリー企画展として奈良美智の過去30年に渡るドローイング展を開催している。カイカイキキギャラリーでは今年度もう1回奈良美智の企画展を開催するほか香港アートバーゼルでも特設ブースで奈良美智の作品を展示するという。アートに関心がある人はもちろんだが関心がそんなにない人も奈良美智の作品を好きという人は多いと思う。その証拠にカイカイキキギャラリーは平日の昼間にもかかわらず大勢の人で異常に賑わっていた。奈良美智にとってドローイングとは一体どういう行為なのかという原点を振り返る展示は圧巻でギャラリー内には年代ごとにグループ分けされた様々なドローイングが壁面やテーブルの上に展示されている。奈良美智の表現の源であるドローイングを年代を追って見ることはその作品の魅力の謎を紐解く鍵であるような気がする。子供の頃から鉛筆1本で描くことが好きで鉛筆1本でなんでも描けていたきがすると語る奈良美智だが自分の中から湧き上がる思いや感情をストレートに描き出すという行為で作品を作ってきたその稀有な才能を存分に感じることができた。村上隆と奈良美智の今後の新たな展開もますます楽しみだ。