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artwork ahead 2013.08.29

3大アーティスト夢のコラボレーション!

COLLABORATIONS WARHOL・BASQUIAT・CLEMENTE by ANDY WARHOL、Jean-Michel Basquiat、FRANCESCO CLEMENTE

WARHOL

1980年代のニューヨークのアートシーンはとにかく面白かった。ウォーホールはまだ健在だったし、バスキアのような天才が現れたり、キース・へリングがグラフィティーを有名にしたり。また、この時代には具象と抽象を行き来するようなインパクトのある表現のペインターが沢山出現した、ジュリアン・シュナーベル、デビッド・サーレ、エリック・フィッシェルなど切りがないがフランチェスコ・クレメンテもそういった新しいペインターの一人だ。また、80年代はナイトライフが最後の盛り上がりを見せた時代でもあり14丁目にはパラディアムという日本武道館程もある巨大なナイトクラブがオープン。連日大量の人がそのオオバコを埋め尽くしてぶっ飛びながら踊っていた。そのパラディアムには時代を反映するかのように多くの本物のアートが施してあった。入り口の階段の壁にはフランチェスコ・クレメンテのフレスコ画が描かれ、巨大なバーのあるマイケル・トッドルームという部屋の壁面にはバスキアが壁画を描いていた。踊り場で踊っていると舞台装置みたいに上から仕切が定期的に下りてくるがその絵柄はキース・へリングだった。また、地下の電話とトイレのあるエリアは当時人気だったケニー・シャーフが担当。電話機にゴムの蛇やらトカゲを接着してサイケに色を塗りたくり電話機をまるでアートのオブジェと化していた。そんな時代を象徴するアーティストのウォーホルとバスキア、クレメンテの3人がコラボして制作した作品集がこのCOLLABORATIONS  WARHOL・BASQUIAT・CLEMENTEだ。なんとも贅沢なコラボレーションだが、この頃はウォーホールとバスキア2人のコラボも話題になった。その後、バスキアはドラッグのオバードースで他界し、ウォホールも入院先の病院の医療ミスで亡き人となる。クレメンテは今も健在でアーティスト活動をしていると思うが今から約30年前の1980年代、「80’s」と呼ばれた時代にこの三人はまさに時の人であったのだ。「80’s」が実現させた夢のコラボレーションは懐かしくもあるが、もうあんな時代は2度と来ないと思うとどこか切なくもなる。やがて、クラブカルチャーの終焉と共に取り壊されたパラディアムだが、壁にあったあれらの絵はいったいどうなったのだろうか。きっと誰かが大切に切り取ってコレクションしているに違いない。バスキアが亡くなってすぐに大型トラックがバスキアのアパートにやって来て絵から家具から灰皿まで全て持ち去ったという話を聞いた覚えがある。アートはNYにおいて膨大な金を生むビジネスであり、売れるものやコレクション出来るものは作品だけではないのである。