ARTRANDOM

森田恭通(第2回)海外のアートの話
my art collection 第2回 / 全2回 / 2014.06.06

森田恭通(第2回)海外のアートの話

ONE SIZE GALLERYディレクターの田辺良太が友人の「アートコレクション拝見!」をしながら気楽に語り合うという連載コーナー「my art collection」。
第5回目の友人は森田恭通さん。日本はもとより、ニューヨークや香港など、世界中で多くのプロジェクトを手がけている森田さんのアート感などを聞く。

ヨーロッパのアートとギャラリー

田辺:あの~海外によく行かれるじゃないですか。
どうですか、海外でのアートの存在感というか。。。

森田:そうですね。。えーっと、圧倒的なスケールのものもあれば、気軽に街にギャラリーが普通にいっぱいあって。。日本よりやっぱり多いですよね。
で、パリもそうだけどロンドンがやっぱり面白いギャラリーが多くて、ギャラリーかどうかも分からないようなギャラリーもありますからね!

田辺:なるほどね~

森田:だから凄くそれが良いのと、あと王道ですけどサーチギャラリーはやっぱり無料で開放してるところが良いですね!
で、結構入れ替えもあるので必ず時間が取れたらサーチ行ったり、あとはサーペンターギャラリー!

田辺:はい、サーペンター!

森田:サーペンター、サーチは時間が取れたら見たいですよね。
やっぱりこうロンドンは特に凄い上流階級とパンクの世界の両極があるじゃないですか。

田辺:面白いですよね~

森田:そう、で、上流階級を、えーっと、なんでしょうね、風刺?する、例えばバンクシーみたいのがいたりとか。。。

田辺:はいはい、セックスピストルズじゃないですけどね。。

森田:で、そうかと思えば凄く緻密なアーティストとしてデミアン・ハーストみたいのもいたりして。。もう、マネージメントも全部出来てしまうみたいな。プロダクションも作っちゃう。で、物も作る。で、自分で企画もする。。。そういう人もいますね。

田辺:はいはい。

森田:だからそういう土壌がロンドンは凄くあるような気がします。

田辺:刺激的な。。。

森田:ベルリン行って面白かったですけどね。

田辺:面白かったですか?

森田:うん、ベルリンもやっぱりギャラリーも結構多くて、それこそ本当にギャラリーかどうか分からないのもいっぱいあったし、
あと、アーティストビザが気軽に取れる街みたいで。。。

田辺:あーそうみたいですね。

森田:だから街中にアートが色んなところにいっぱいあるような、普通に落書きもレベル高かったりするしね。。

田辺:あーなるほど!

森田:で、ベルリンは音楽もファッションもアートももの凄いパワー感じましたね。。。

田辺:なんか、日本のアーティストもベルリンに留学してる人多くて、本当にそのビザのことらしいです。

森田:そう、取り易いですね。だから、受け入れ態勢があるんですよ。
だからああいうところ行くと本当に良いなと思いますね。
アートが身近ですよね、あと写真もドイツは盛んなんで。。。
ニュートン美術館なんかもう感動しますよ!

田辺:あ、そうですか!?

森田:ヘルムト・ニュートン!感動!あの大判が見れるなんてもう最高の幸せですよね~

田辺:あーそうですか、凄いですね~

森田:家が再現されているんです。書斎が!

田辺:へぇ~

森田:それが凄くて、あ~こういう家に住んでたんだ~って。

田辺:どんな感じなんですか?

森田:なんかね、本当に無造作、なんか、デスクワークがあってARAKIさんの写真が置いてあったりとか、本当に私物が全部、彼が興味ある物が置いてあって、結構ポップなデザインでしたね。

田辺:へぇ~まあ、センス抜群ですからね~

森田:そうです、いや~でも本当に良かった~

田辺:もう亡くなって。。。

森田:亡くなってますね。。

田辺:そんなでもないのにもうミュージアム出来ちゃうんですね~

森田:あれ!僕も持ってるでかい奴。。。

田辺:でかい奴ね!!

森田:あれね~日本版はね、A4の紙がパラッと入っててなに書いてあるかなって思うと、えーっと、足に落とすと危険です!って!笑

田辺:ははは~

森田:ちゃんと持って見てくださいって!笑

田辺:ははは、そこまで~!

森田:でも、見るの本当気合いいりますもん。怪我しますよ!

田辺:そうですよね~

森田:よいしょって見ないとめくれないとか。。。
あれは本当。。。

田辺:あれはタッシェン?

森田:タッシェン、タッシェン!
タッシェンもドイツですね。

田辺:そうですね~

森田:だからドイツってそういう土壌がちゃんとあるんですよね。
あとは。。こないだ時間取れたんでロスはいろいろ回ったんですよ。

田辺:はいはい。

森田:そしたらもう昔そういうのなかったエリアもギャラリーとかどんどん増えて来てて。
で、そのエリアってあんまり良くないエリアだったのがだんだん良くなって来てて。。。

田辺:はぁ~なるほど!

森田:いや~すっごい増えてましたよ。

田辺:ニューヨークもね、NEW MUSEUMが出来て、ロウワーイーストにレストランとかギャラリーとか出来たりしてますよね。
そういうアートの拠点を中心に盛り上がるって海外ありますよね~

森田:だから、日本も大分盛り上がって来たんだろうけど、なんだろう、えーっとまだ、なんっていうんですかね、目指してる途中なんでしょうね。

田辺:なんかその、アート好きの若者とかはギャラリーとか行くんですけど、一般の人はなかなか。。。

森田:行かないですね。。。向こうはもう親子連れでね、もうちっちゃい頃からアートに触れてますからね。。。

田辺:そうですよね~

森田:そのお母さんとお父さんもやっぱり同じようにされて来てるから。。。やっぱり、その、親の影響って大きいじゃないですか。

田辺:そうですよね~なんかアートに対するリスペクトみたいのってヨーロッパは凄いですよね~

森田:凄いです!

田辺:日本だと絵描きとかっていうとなんか道楽者なんじゃないかみたいな。。笑
そういうね、イメージみたいのが。。

森田:だから海外のお客さんとか多いから会話する時にアートの話するともの凄い盛り上がりますよ!

田辺:そうでしょうね~

森田:話のキッカケとしてはアートはもう最高ですね。

田辺:なんか、この対談で前にヒロ杉山さんと話してて、ヒロさんも海外の展示会とか行くらしいんですけど、もうお年寄りから子供までいっぱい来てて、おじいちゃんとかが話しかけてきて、「君はなんでこの絵を描いたんだ」とか、そういうことを聞かれるんですって、買ってってくれたりもするんですって。

森田:なるほどね。

田辺:やっぱ海外って、人を家に呼んで新しい絵が飾ってあったら「これいつ買ったの?」って聞かれて、これはこういう作家でああでこうでって会話のキッカケになるじゃないですか。
で、その人の人となりが分かったりとか、そういう楽しみって日本でももっと皆が持ってくれても良いかなって。
人は呼ばないですかね?

森田:呼ばないですね~

田辺:なんか、10万円のバッグは買うけど10万円のアートは買わない。。。

森田:買わないですね~

田辺:それがもう少し浸透してくれると。。。

森田:なんかね、良いバッグとか良いジャケットとの出会いってあるじゃないですか。

田辺:はいはいはい

森田:もう、僕のために生まれて来たようなバッグってあるじゃないですか!笑

田辺:信じ込んじゃう!?

森田:うん、信じ込んじゃう!笑
それと一緒でアートも出会いやと思うんです。

田辺:あーそれはそうだ。

森田さんのコレクション

森田:マイアミバーゼル行った時なんかも何万点ってくらい見てるじゃないですか!

田辺:見てますね~

森田:でも、そんな中で結局1個買うか2個買うかじゃないですか。
それはやっぱり出会いなんでしょうね。

田辺:そうですね~きっと。
本当にマイアミは一言で言うとその出会いを求めてるって感じですよね、毎回。
毎回出会う同じ絵もありますしね~

森田:で、行くと、去年買ったギャラリーが待ち構えている!笑

田辺:そうですね~笑

森田:待ち構えてるんですよ!笑
今年はね~~みたいに!笑

田辺:手ぐすね引いて!笑

森田:手ぐすね引いて!笑

田辺:そうなんですよ~買うとね~ギャラリーからこの人は買う人って二重丸になる。

森田:ね~本当に!
今回これ買ったんですよ。

yasumichi-morita-collection

田辺:お~

森田:名前なのか芸名なのか分からない人なんです、この人は。

田辺:へぇ~この人、この作品に付いて最後にちょっと話したいんですけど、これももちろん僕も見てなんか「あ~森田さん好きそうだな~」って。笑

森田:ははは~笑

田辺:そしたら案の定買っちゃった!笑

森田:あははは~笑

田辺:これ、選べるんですか?

森田:選べるんですよ!いろいろあって。。

田辺:あ~!で、ドンペリとルブタンとシャネルと。
そうですよね、当然!

森田:これ家の奥さんに注入すると当分もの買わなくなる!笑

田辺:あーそういう役目もあるんですね!笑

森田:点滴ですからね!

田辺:そうですよね、ブランドの点滴っていうのがおかしいですよね~

森田:他にも色々あるんですよ、ロレックスもあったし、車のブランドもあった。
で、好きな奴3つ選んで。。。でもこれ、増やして行けるから面白いよね!
で、ゴールド使ってるし、ちゃんと。。

田辺:本当ですね~

森田:点滴。。でも、これはウィットに富んだ物が好きっていうのの究極で。。

田辺:ほんとうですよ~ブランドカルチャーを皮肉ってる!

森田:皮肉ってる。
そうそう、シャネルの関係者の方にこのシャネルの掛かってる奴見せたら爆笑してました、「いいね~!」って、爆笑してました。笑

田辺:まあでも、ケイト・モスじゃないですけれど、こういったアイコンにされるってことがね、凄い。

森田:そうですね~

田辺:ウォーホルのキャンベルじゃないですけど、アイコンになるべき物ってことですから。。。

森田:だから変なアートだとたぶん怒っちゃうけど。。

田辺:中途半端だとね~でも、ここまでやったら面白いですよね~

森田:ねえ~

田辺:いや~このオブジェは凄い!
そして選んだのがドンペリとルブタンとシャネルてところが。。。

森田:日々の生活に必ずあるもの!笑

今日は靴はルブタンだしジャケットシャネルだし、今日の夜はドンペリ飲むでしょうから!笑

田辺:ははは~毎日どっかで!笑
なるほど~もうこれは即買いでしたか?

森田:即買いでした!

田辺:結構したんですか?まあまあ?

森田:まあまあでしたね~

田辺:でも、これはもう値段じゃない。
それこそ先ほどのもう森田さんの為に生まれて来たような。。

森田:
そうですね~

田辺:いや~今日は楽しいお話と素敵なコレクションをどうもありがとうございました。

森田:ありがとうございました!!

「森田恭通(第1回)インテリアとアートの話」はこちら!

森田恭通 (Yasumichi Morita)
森田恭通 (Yasumichi Morita)

1967年大阪生まれ。 2001年の香港プロジェクトを皮切りに、ニューヨーク、ロンドン、上海など海外へも活躍の場を広げ、インテリアに限らず、グラフィックやプロダクトといった幅広い創作活動を行なっている。 2013年「伊勢丹新宿本店本館 再開発プロジェクト」が完成。 同年、自身初の物件集「GLAMOROUS PHILOSOPHY NO.1」がパルコ出版より発売。 A' Design Award and Competition、The International Hotel and Property Awards 2011、China Best Design Hotels Award Best Popular Designer、THE LONDON LIFESTYLE AWARDS 2010、The Andrew Martin Interior Designers of the Year Awardsなど、受賞歴多数。