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蔡 俊行(第三回)長く持てば確実に価値が上がる現代アートの投資物件としての価値などについて。
my art collection 第3回 / 全3回 / 2016.01.12

蔡 俊行(第三回)長く持てば確実に価値が上がる現代アートの投資物件としての価値などについて。

ONE SIZE GALLERYディレクター,田辺良太が友人の「アートコレクション拝見!」をしながら気楽に語り合うという連載コーナー「my art collection」。第9回目の友人はウェッブマガジンhouyhnhnmの発行人で最近HOUYHNHNM Unpluggedという雑誌も発売した蔡俊行さん。アートとファッションの話やファッション業界や若者の消費傾向、そしてコレクションしているピーター・ビアードの作品との出会いなど多岐に渡る話を聞きました。

ピータービァード作品との出会い

田辺:アートの話に戻るけど、例えば奈良さんの作品を10年前に買っていたら今もう何十倍みたいな?

蔡:うん、凄いだろうね。

田辺:まあ、投資というといやらしいんですけど、そういう側面も世界基準のアートにはあって、そういうアピールっていうのをもっとしたらどうにかなるんですかね?

蔡:さっきの話に戻るけど、皆がアートを買う買わないっていうのは、これって有名な人なのかしら?値上がりするのかしら?っていうのがどこかであると思う。

田辺:うん、そうだね。

蔡:そう、だから値上がりするんだったら買ってもいいけどその買い時が分からないっていうのもあると思う。
俺にもそういうのちょっとあるし。
だからその投資的な側面っていうのはアートにとって大事だよね、中国人なんかはきっとそれでガンガン行ってるんだろうから。

田辺:いやもう、リターンは凄いと思う。

蔡:でしょ!だから昔マーチンローレンスギャラリーだったか、ソーホーにあった。
もうずいぶん前の話だけど。

田辺:はいはい。

蔡:まあ、ね、ふらっと入ってバスキアの絵が、なんかデリのバッグみたいなのにくしゃくしゃって描いてて、5万ドルくらいだったかな、当時。

田辺:うんうん。

蔡:買っときゃ良かった。。。笑

田辺:そういうの僕もいっぱいあります!笑
アート界のタラレバは本当に凄いからね。

蔡:あと、キースヘリングが日本に来た時にトゥールズバーで会って、知り合いがオーガナイズしてて、で、皆のTシャツに描いてくれてたの。

田辺:えぇ!描いてくれたの!いや~そんなの大変なもんですよ今や。

蔡:もうどこに行ったか分かんないけど!笑

田辺:もったいないな~
アートフェア行くとキールヘリングの描いた壁とか剥がして売ってますからね。

蔡:なるほどね。

田辺:でも、確かにそうですよね、日本だとアートを買うキッカケというか、どうやって買うかとかそういう知識ってないですよね。それを得られる場が少ないっていうのがアートを買うのが少ない要因にあるのかもしれない。

蔡:だから、ピータービァードを買ったっていうのは、やっぱその前からこの人の活躍とか活動とか知ってたし、エンドオブザゲームっていう本を買ってから知って、色々と活動を読んで。
で、いわゆるメリルストリープとロバートレッドフォードのアウトオブアフリカとかがこの人に心酔してる人の書いた話とかっていう背景が分かって。
で、なんとなくその時にたまたまロサンゼルスのクラインなんとかっていうギャラリーだったかな?そこで買ったりして。

田辺:いくつ持ってるんですか?ピータービアード?

蔡:えーっと、5枚くらい。

田辺:へぇ~凄いな。

蔡:最初、だからそのロサンゼルスのラブレアだったかな?にあるギャラリー、なんとかクライン。。ファフェーだ!ファフェークラインっていうギャラリーにたまたまユニクロのロケハンで先乗りしてコーディネーターの人と時間が余ったからどっかで時間潰そうよってことで、そういえばここにギャラリーあるわっていうんで。
写真のギャラリーだったんだよ。
あ、その前に写真の話をしてて、ブルースウェーバーのプリント欲しいななんて話をしてたの。
で、ブルースウェーバーあるから行ってみようって行ったらピータービアードだったの、全部。
たまたまその時が。

田辺:なるほど!

蔡:で、もうガツンっと来て。

田辺:もう、出会いですよね。

蔡:そう!そこで衝動的に何枚か買って。

田辺:お~

蔡:で、持って帰ったんだけど。
で~その次のロケがニューヨークだったの。
たぶん良太とはニューヨークで会ったと思うけど。
ハンプトンでロケした時。
その時に、ブルームにあるギャラリーでピータービアードの回顧展をやってたの、ずっと。

田辺:へえ~、そうでしたっけ。

蔡:そう!タイム&ナウっていう。
これはその時に買ったんだけど。
で、その時に、その時には買わなかったのか、で、次にニューヨーク行った時に、なんかしょっちゅうニューヨークに行ってたから、既に知っててまた行って、なんか欲しいな~なんて。
大体の値段感は分かっていたから。
ギャラリーの人にこれちょっと欲しいみたいな話をして、で、最初はこんな感じの麒麟の写真はなかったんだけど他に麒麟の写真があっておれ麒麟が欲しいいんだって話したら、今ちょうどピーターが来てるから頼んであげるよって言ってくれてピータービアード本人が写真にいろいろ加工してくれるからってなって、で、なんにも加工されてないプリントだけ持って来てこれでいいか?ってなって。

田辺:うんうん。

蔡さんお気に入りの作品

ピータービァード

蔡:で、描いてくれて後日送って来てくれたのがこれ。
だからこれが一番気に入ってるの。

田辺:素晴らしいね~これは貴重ですよね。

蔡:これはね、別に値段が上がるとかなんとか興味がこれに関してはないんだけど。
これで6000ドルだったからね。

田辺:何年前?

蔡:え~っと、これは何年前だったかな。。。

田辺:10年くらい前?

蔡:いやいや20年くらい前、20年は経ってないか。。でも15年とか以上は前。

田辺:すっごい価値上がってると思うよ!

蔡:たぶん、倍にはなってると思う。

田辺:いや、倍どころじゃないでしょ!ピータービアード!

蔡:あ、そう!本当!

田辺:うん!
うゎ~凄いな!
まあ、じゃあ、そんなような出会いがあって、ピータービアードとは、その中のひとつということですね。

蔡:そうそう!そうなんだよ。

田辺:なんか、サイの写真もあったら良かったのに!

蔡:サイね、うん、でもこれは彼のケニヤの牧場かな、猪の、その写真。

田辺:なるほど!
分かりました、じゃあ今後もいい出会いがあればアートは買うと!?

蔡:まあ、そうだね。
でも写真が多いかな。

田辺:写真ね!
あ、そうだ、マイケルトンプソンも買って頂いて。

蔡:なんか、細々した物はたまに買ってる。

田辺:なんか、買ってるの?
アーヴィンペンとか?

蔡:いや、アーヴィンペンはないけどブルースウェーバーは持ってる。

田辺:あ、そう!それ凄いね!
分かりました、まあ、話は尽きないですけどこの辺りで。

蔡:はい

田辺:ありがとうございました!

蔡:いえ、とんでもない!

蔡俊行さん第1回はこちら

蔡俊行さん第2回はこちら

蔡 俊行
蔡 俊行

1962年生まれ。雑誌「ポパイ」のフリー編集者を経て、94年にスタイリスト事務所兼編集プロダクションを設立。現在に至る。ファッションブランドのブランディングやマーケティングのお手伝いを生業とし、自社でweb雑誌「フイナム」 (www.houyhnhnm.jp)を発行中。