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サイトウユウスケ MM2

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代官山にあるお洒落なギャラリー、GALLERY SPEAK FORでサイトウユウスケ展があった。実はこの方のアートを今まで知らず、今回初めて作品を見させてもらった。オープニングという事もあり、またファンが多いのだろうか、ギャラリーは大勢の人でいっぱいだった。お友達なのだろうか、そら耳アワーでお馴染みの安斎肇さんとのトークなどもあったりして盛り上がっていた。作品はイラストレーションで人物画が多い。モモクロ、パフューム、キャリーパミュパミュ、小泉今日子などなど、音楽系の雑誌の表紙を長年描いていたというからかミュージシャンのユニークなポートレイトが圧倒的に多い。何でもペンタブレットで描いた作品が多いというがその素晴らしい写実力と表現力には圧倒された。画面の構成やイラストの雰囲気も良くて才能溢れる作家であることは間違いない。描かれているミュージシャンの方々もきっとこんな風に面白く、素敵に描いてもらったら喜んでいるんだろうなと想像する。考えてみたらポートレイトは最も古い絵の在り方のひとつだ。その昔、まだ写真がなかった頃に貴族や王様なんかが自らの姿を画家に描かせた肖像画はヨーロッパのミュージアムなんかに行くと山ほどある。権威の象徴だったし、歴史の記録でもあった。今は写真が取って代わったのだけど、そんな今の時代だからこそ絵で自らの姿を残すのはより貴重で素敵なことに思える。もちろん写真だってうまく撮るのは難しいけど、絵の方が制作に費やす時間や労力は遥かに多いので贅沢な趣向といえるのではないか。サイトウユウスケ展を見つつそんな事も思ったり、あとはポップアートについて色々と思った。彼の作品に描かれているのは有名なミュージシャンとかが多いけど、これはポップアートだなと思いながら作品を眺める。そして、彼の表現手法も写実的であるけど、全体的に印象はどこかポップだ。浮世絵もその昔は歌舞伎役者のブロマイド的なポップアートだったと思うし、日本人はポップアートが大好きなのだ。マンガだってとても大衆的なポップアートだと思う。そんなことを考えつつ、でも、素直に面白いポートレートの数々を楽しんだ展覧会でした。

泉啓司「骨まで毛だらけ」

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白金にあるARATANIURANOギャラリーにて泉啓司の展覧会を見る。「骨まで毛だらけ」という面白いタイトルに負けないくらいに面白い木彫の作品群。相当な精度で削られた木彫は「これ全部木ですか?」と疑いたくなる程の出来映えだ。着色も施されているので結構リアルで思わず接近してジロジロと見入ってしまう。いったいこのユーモラスな彫刻はどこからアイデアが湧き出てこうなるのか。人物の鼻の穴からは絶対になんか吹き出ている。オクトプラズム?煙?なんにせよ、しばらく眺めていると思わずぷっと吹き出してしまうような作品。にらめっこに負けたような、そんな気分になる。それ以外にも何かが吹き出たり渦巻いたり、アニメちっくな動きのエフェクトが作品にダイナミックさとユーモアを混在させる。それにしてもここまでバカバカしい彫刻作品を素晴らしい木工、木彫の技術で表現されると見応えはある。ある意味これは「木の匠の仕事」みたいな凄みさえ感じた。こんな作品があるお部屋っていうのも想像しにくいけど、壁にこういう顔があったら仕事で疲れてかえって来てふと癒されるような気もする。「思いっきり真面目にふざけようよ!」みたいな意気込みが伝わるけど、それを実現するには基本的に確かな技術力の裏打ちがないと「すべる」可能性がある。相当な用意と勇気と自信がないと出来ない技だと思った。