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artwork ahead 2013.09.22

泉啓司「骨まで毛だらけ」

2013年8月24日(土) - 9月28日(土) @ ARATANIURANO GALLERY

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白金にあるARATANIURANOギャラリーにて泉啓司の展覧会を見る。「骨まで毛だらけ」という面白いタイトルに負けないくらいに面白い木彫の作品群。相当な精度で削られた木彫は「これ全部木ですか?」と疑いたくなる程の出来映えだ。着色も施されているので結構リアルで思わず接近してジロジロと見入ってしまう。いったいこのユーモラスな彫刻はどこからアイデアが湧き出てこうなるのか。人物の鼻の穴からは絶対になんか吹き出ている。オクトプラズム?煙?なんにせよ、しばらく眺めていると思わずぷっと吹き出してしまうような作品。にらめっこに負けたような、そんな気分になる。それ以外にも何かが吹き出たり渦巻いたり、アニメちっくな動きのエフェクトが作品にダイナミックさとユーモアを混在させる。それにしてもここまでバカバカしい彫刻作品を素晴らしい木工、木彫の技術で表現されると見応えはある。ある意味これは「木の匠の仕事」みたいな凄みさえ感じた。こんな作品があるお部屋っていうのも想像しにくいけど、壁にこういう顔があったら仕事で疲れてかえって来てふと癒されるような気もする。「思いっきり真面目にふざけようよ!」みたいな意気込みが伝わるけど、それを実現するには基本的に確かな技術力の裏打ちがないと「すべる」可能性がある。相当な用意と勇気と自信がないと出来ない技だと思った。