ARTRANDOM

artwork ahead 2013.10.12

サイトウユウスケ MM2

2013年10月11日〜10月23日 @ GALLERY SPEAK FOR

IMG_7336IMG_7342IMG_7346IMG_7345IMG_7344IMG_7343IMG_7335IMG_7334IMG_7333IMG_7329
代官山にあるお洒落なギャラリー、GALLERY SPEAK FORでサイトウユウスケ展があった。実はこの方のアートを今まで知らず、今回初めて作品を見させてもらった。オープニングという事もあり、またファンが多いのだろうか、ギャラリーは大勢の人でいっぱいだった。お友達なのだろうか、そら耳アワーでお馴染みの安斎肇さんとのトークなどもあったりして盛り上がっていた。作品はイラストレーションで人物画が多い。モモクロ、パフューム、キャリーパミュパミュ、小泉今日子などなど、音楽系の雑誌の表紙を長年描いていたというからかミュージシャンのユニークなポートレイトが圧倒的に多い。何でもペンタブレットで描いた作品が多いというがその素晴らしい写実力と表現力には圧倒された。画面の構成やイラストの雰囲気も良くて才能溢れる作家であることは間違いない。描かれているミュージシャンの方々もきっとこんな風に面白く、素敵に描いてもらったら喜んでいるんだろうなと想像する。考えてみたらポートレイトは最も古い絵の在り方のひとつだ。その昔、まだ写真がなかった頃に貴族や王様なんかが自らの姿を画家に描かせた肖像画はヨーロッパのミュージアムなんかに行くと山ほどある。権威の象徴だったし、歴史の記録でもあった。今は写真が取って代わったのだけど、そんな今の時代だからこそ絵で自らの姿を残すのはより貴重で素敵なことに思える。もちろん写真だってうまく撮るのは難しいけど、絵の方が制作に費やす時間や労力は遥かに多いので贅沢な趣向といえるのではないか。サイトウユウスケ展を見つつそんな事も思ったり、あとはポップアートについて色々と思った。彼の作品に描かれているのは有名なミュージシャンとかが多いけど、これはポップアートだなと思いながら作品を眺める。そして、彼の表現手法も写実的であるけど、全体的に印象はどこかポップだ。浮世絵もその昔は歌舞伎役者のブロマイド的なポップアートだったと思うし、日本人はポップアートが大好きなのだ。マンガだってとても大衆的なポップアートだと思う。そんなことを考えつつ、でも、素直に面白いポートレートの数々を楽しんだ展覧会でした。